和服文化大好きブログ
【保存版】着物を長持ちさせるお手入れ・クリーニングのコツ
お知らせ 2025.09.24
日本の美しい伝統衣装である着物。お祝いの席や特別なイベントで身にまとうたび、その華やかさと上品さに心が躍りますよね。しかし、「着物ってデリケートだから、お手入れが難しそう…」「クリーニングはどうしたらいいの?」と、その後のケアに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
大切にしたい着物だからこそ、正しい知識と方法でお手入れをして、長く美しく保ちたいですよね。今回は、着物を長持ちさせるための日頃のお手入れから、適切なクリーニング、そして保管のコツまで、着物のプロが「保存版」としてご紹介します。
1. 着用後すぐが肝心!日頃のお手入れで汚れを定着させない
着物を脱いだら、「早くしまわなきゃ!」と焦る気持ちは分かりますが、すぐにたたんでしまうのはNGです。まずは、その日のうちに簡単なチェックとケアを行いましょう。
1-1. 着物を「休ませる」〜陰干し〜
着用した着物には、汗や湿気、外気のホコリなどが付着しています。これらを放置すると、シミやカビの原因になるため、まずは着物を【陰干し】して休ませてあげましょう。
- 着物ハンガーにかける: 着物専用のハンガーがあればベストですが、なければ幅広のハンガー(バスタオル用ハンガーなど)などを使って、着物の重みが均等にかかるようにかけます。
- 風通しの良い日陰で: 直射日光は色あせの原因になります。風通しの良い日陰に、半日から一日程度(季節や湿気の状態によって調整)干して、湿気やニオイを飛ばしましょう

1-2. 早期発見・早期対処!シミや汚れのチェック
陰干し中に、着物全体を隅々までチェックしましょう。特に以下の場所は汚れやすいので要チェックです。

- 衿元・袖口: ファンデーションや皮脂、食べこぼしのシミなどがつきやすい部分です。
- 身頃・膝裏: 飲食による汚れがないか確認します。汗をかいた場合は時間が経つと黄ばみに変わってしまうことがあるので要注意です。
- 裾・足元: 泥はねや砂ぼこりが付着しやすい場所です。
【軽い汚れの応急処置】 ごく軽い汚れであれば、ご自宅で対処できる場合もあります。
- 乾いた布で吸い取る: 飲み物など液体のシミを見つけたら、清潔な乾いた白い布(タオルやガーゼなど)で、そっと水分や汚れを吸い取ります。決してこすらないでください。繊維の奥に入り込んだり、シミを広げたりする原因になります。
- 固形物(泥・食べ物など)は簡単に取り除くだけ:乗っているものを取り除く、振り落とす程度で、後は触らないようにします。
「なんとかしたい!」という気持ちから誤った対処をしてしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます。トラブルがあったら必ず着物専門のクリーニング店(悉皆屋さん)に相談するようにしましょう。
2. プロに任せるべきクリーニングとタイミング
着物は洋服とは異なる特殊な染めや織りがされているため、専門的な知識と技術が必要です。
2-1. こんなときは専門店に相談しよう
- 広範囲のシミや古いシミ:広範囲に広がったシミや、時間が経ってしまったシミは、専門的な技術が必要です。
- 油性の汚れ: 油分の多い食べこぼしや、化粧品のシミなどは、専用の溶剤でなければきれいに落ちません。
- 汗ジミ: 目に見えなくても、汗は着物の大敵です。特に夏場に着た着物や、汗をかきやすい体質の方は、【汗抜き】を依頼しましょう。汗の成分が残っていると、後から黄ばみや輪ジミとなって浮き出てくることがあります。
- 全体的な汚れやくすみ: 何度か着用して全体的にくすみが気になる場合や、タバコのニオイなどが染みついてしまった場合は、専門のクリーニングをお勧めします。
- シワがひどい:久しぶりにタンスから出した時など、へんなところにシワがついている場合があります。
- 長期保管前: シーズンオフなど、しばらく着用しない着物は、しまう前に一度プロのクリーニングに出すことをおすすめします。汚れをきちんと落としてから保管することで、カビや虫食いを防ぎ、良い状態で次の出番を迎えられます。また、キレイに畳むことでシワを防ぐこともできます。
2-2. 信頼できるお店選びのポイント
着物のクリーニングは、洋服とは全く異なります。着物の専門店や、着物のクリーニングの専門店を選ぶのが最も安心です。
- 専門知識と技術: 着物の素材(絹、化学繊維、麻、木綿など)や染め方(友禅、絞りなど)に応じた適切な処理ができる専門知識と技術を持っているか。
- 実績と信頼性: 長年の実績があり、評判の良いお店を選びましょう。
- 丁寧なカウンセリング: 汚れの状態や希望を丁寧に聞き取り、作業内容や料金について明確に説明してくれるお店を選びましょう。
- 見積もりの提示: 作業前に必ず見積もりを出してもらい、納得してから依頼することが大切です。
3. 次の出番まで美しく!正しい保管のコツ
汚れを落とし、しっかりお手入れされた着物は、正しい方法で保管することで、何十年もその美しさを保つことができます。
3-1. 湿気から守る!保管の基本
着物にとって最大の敵は湿気です。
- たとう紙(文庫紙)に入れる: 着物をたたんで、吸湿性と通気性に優れた「たとう紙(文庫紙)」に入れてから収納しましょう。これは湿気やホコリ、日光から着物を守る役割があります。
- 桐箪笥が理想的: 桐は湿気を調節する作用があり、着物の保管に最適とされています。もし桐箪笥がなくても、通気性の良い収納ケースや引き出しを選び、除湿剤を使うことによって、湿度をコントロールしましょう。
- 除湿剤の選び方と置き方:着物用の除湿剤を使用するのがベスト。取り換え時期などに気をつけ、正しく使用するようにしましょう。


3-2. 定期的な「虫干し」で状態をチェック
年に1〜2回(梅雨明けの晴れた日や、空気が乾燥した秋〜冬など)、定期的に虫干しを行いましょう。
- 風通しの良い日陰で: 陰干しと同様に、直射日光を避け、風通しの良い場所に干します。
- 着物を取り出してチェック: たとう紙から出して、トラブルがないか確認します。この時に、除湿剤の効果が切れていないかも確認し、必要であれば交換しましょう。
- 期間: 数時間から半日程度干すのが目安です。湿度の低い日を選びましょう。
まとめ:大切なお着物と長く寄り添うために
着物のお手入れやクリーニングは、一見手間がかかるように感じるかもしれません。しかし、適切なケアを施すことで、着物は本来の美しさを保ち、何十年にもわたってあなたの大切な瞬間を彩り続けてくれます。そして、お手入れを通して、着物への愛着も一層深まることでしょう。
掛川・菊川・島田・袋井・磐田・森町にお住まいの皆様、お着物のお困りごとなら「きもの みどま」にお任せください。もし、お手入れやクリーニングに関してご不安なこと、ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽に当店までご相談ください。着物のプロとして、皆さまの大切な一着を守るお手伝いをさせていただきます。
ぜひこの「保存版」を参考に、あなたの大切な着物を末永くご愛用ください
