和服文化大好きブログ
結婚式や七五三後の「着物どうする?」トラブル事例と対処法
お知らせ 2025.10.01
お宮参り、七五三、ご入学・ご卒業、そして結婚式…人生の節目を彩る「ハレの日」に、着物をお召しになる機会は多いものです。

大切な一日を終え、ほっと一息ついたのもつかの間、「あれ?着物にシミが!」「ニオイが気になるけど、どうしたらいいの?」と、着物に関するトラブルに直面することはありませんか?
今回は、お祝い事の後に特に起こりがちな着物のトラブル事例と、焦らず適切に対処するための方法を、ご紹介します。慌てて自己流で対処して、かえって状態を悪化させてしまう前に、ぜひご一読ください。
【トラブル事例1】飲食による「シミ」を見つけてしまった!
お祝いの席では、美味しい料理やお酒を楽しむ時間もつきもの。しかし、ふとした瞬間に食べこぼしや飲み物のシミがついてしまうことは、残念ながらよくあります。
よくあるケース
- 油性のシミ: お料理の油分、ファンデーションや口紅、ドレッシングなど。
- 水性のシミ: お酒、お茶、ジュース、ソースなど。
- 複合のシミ: 両方の性質を持つもの。
対処法
- 触らない、こすらない!: シミを見つけても、決して焦ってこすらないでください。汚れを繊維の奥に押し込んだり、生地を傷めたり、シミを広げてしまう最大の原因となります。
- 乾いた清潔な布で軽く叩く: 液体のシミであれば、すぐに乾いた白い布やティッシュを当て、上から軽くポンポンと叩くようにして水分や油分を吸い取ります。シミの外側から中心に向かって叩くと、広がりを防げます。
- 時間との勝負: シミは時間が経てば経つほど、繊維に定着し、変色したり、落ちにくくなったりします。応急処置をしたら、できるだけ早く【着物専門のクリーニング店(悉皆屋さん)】へご相談ください。自己判断で処理せず、プロに任せることが肝心です。
【トラブル事例2】汗をかいた後の「汗ジミ」や「黄ばみ」
七五三でお子さんと元気に動き回ったり、結婚式で緊張したり、夏場のイベントなどで、知らず知らずのうちに汗をかいていることはよくあります。汗は目に見えにくい汚れですが、着物にとっては大敵です。
よくあるケース:すぐにはわからなくても後からシミになったりするので要注意
- 着用時は目立たなかったが、後日、脇の下、背中、帯の当たる部分、膝裏などに黄ばみや輪ジミが浮き出てきた。
- 汗のニオイが気になる。
対処法
- すぐに陰干し!: 着用後は、シミがなくても必ず風通しの良い日陰で、着物ハンガーにかけて十分に陰干しをしてください。湿気や汗の水分を飛ばすことが重要です。
- プロの「汗抜き」を依頼:そのままにしておくと、数ヶ月~数年後に酸化して黄ばみとなって浮き出てきてしまいます。汗をかいたと感じたら、シミがなくても、必ず着物専門のクリーニング店で「汗抜き」加工を依頼しましょう。
- ニオイもプロに: 気になるニオイも、適切な消臭処理が可能です。自己流での消臭剤の使用は、厳禁です。
【トラブル事例3】「泥はね」「砂ぼこり」が意外な場所に!
特にお子様の七五三など、屋外での移動が多いと、気づかないうちに裾や足元に泥はねや砂ぼこりが付着していることがあります。
よくあるケース
- 裾や袖口、草履に泥や砂が付着している。
- 乾くと白っぽい跡になっている。
対処法
- 優しく払い落とす: 生地の上に乗っているものを、優しく払い落とします。ゴシゴシこすると生地を傷めるので注意してください。
- プロに任せる: 応急処置後は早めに専門のクリーニング店へご相談ください。
【トラブル事例4】子育て中ならではの汚れ
小さなお子様を連れてのお出掛けでは、子育て中ならではの「汚れ」が心配になります。
お子様を抱き上げた時のよだれ、鼻水、涙、すべてブロックすることはなかなか難しいですよね。また、母乳によるシミもよくあるトラブルです。
お出掛け後は必ず専門店にクリーニングに出しましょう。その際にお出掛け時の様子を伝え、しっかりチェックしてもらうとよいでしょう。
【トラブル事例5】長期保管中の「カビ」や「虫食い」
せっかくきれいにクリーニングしてあっても、保管方法が適切でないと、カビや虫食いの被害に遭ってしまうことがあります。これは、お祝いの着物を次の機会に、と長く保管する場合に特に注意が必要です。
よくあるケース
- たたんであった着物を広げたら、白い点々としたカビが生えていた。
- 小さな穴が開いている部分を見つけた。
- 防虫剤のニオイが着物に染みついてしまった。
対処法
- 定期的な「虫干し」: 年に1~2回(梅雨明けの乾燥した時期や、空気が乾燥した秋〜冬など)、湿度の低い晴れた日に着物を陰干しして、風を通しましょう。この時にカビや虫食いがないか、状態をチェックすることが重要です。
- 適切な収納環境:
たとう紙(文庫紙)を使用: 通気性が良く、適度な吸湿性のあるたとう紙に入れて保管しましょう。
桐箪笥が理想的: 桐は湿気を調節する作用があり、着物の保管に最適とされています。もし桐箪笥がなくても、通気性の良い収納ケースや引き出しを選び、除湿剤を使うことによって、湿度をコントロールしましょう。
除湿剤の選び方と置き方:着物用の除湿剤を使用するのがベスト。取り換え時期などに気をつけ、正しく使用するようにしましょう。
- カビ・虫食いを発見したらプロへ: 程度によっては完全に元に戻らない可能性があります。見積もりをとって対処しましょう。
困った時は、迷わず着物のプロへご相談を!
結婚式や七五三など、特別な思い出が詰まった着物だからこそ、いつまでも大切にしたいですよね。
今回ご紹介したトラブルは、着物を着用すれば誰にでも起こりうることです。大切なのは、焦らず、無理な自己処理はせず、できるだけ早く着物専門のプロに相談することです。
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